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はじめに
ここ
旅行好きの日本人だから多くの人がエジプトを旅行していると思います。
リキもその中の一人ではありますが人並み以上の思い入れがありましたし、実際渡航出来るまでにはいろんな事がありましたのでそれについて触れておこうと思います。
 まず、エジプトに行きたい!!この思いは小学生の時に読んだハワードカーター著「ツタンカーメン発掘記」によるところが大きいのです。たまたま学校の図書館にあった1冊の本を手に取った時から始まったのです。リキはharurunと違って子供の頃からあまり本好きではありませんでした。でもこの「ツタンカーメン発掘記」は興奮してむさぼるように読んだことを今でも覚えています。(将来考古学者になって発掘したい〜とまで思っていましたから。(^^ゞ)
それほどすばらしい感動だったんですーーー、カーターの興奮が伝わってきて漆喰の壁に小さな穴が開けられてその穴からランプの光で墓の中の様子が書かれている行など、もう今思い出しただけでも興奮してしまいます〜。あの臨場感!!白い漆喰を少しずつ削り取る様はもう自分自身が発掘しているような気持ちにさせてくれました。
だからその場所をどうしても自分の目で見てみたい。漠然と夢を抱いてました。だから「行きたい国」ベスト1に今回行けたことは本当に何物にも代えがたい喜びでした。
 でも、本当にエジプトに降り立つにはいろんな事があったんですー。
まずは一緒に行く相手を見つけること。これが意外と難しいんですね。行きたいとは思っているけど、本当に行くのは・・・、という人が多いんです。
 相手が見つかっても仕事上の調整もあります。二人の予定を合わせて上司の許可をもらい、プランを練る。お金も貯めないといけないし。エジプトは1年中何時でも行ける国じゃありません、夏は地獄のような暑さ、春は砂嵐、だからオンシーズンは11月から2月までの短い時期しかないんです!
 ここまでに数年かかりました。一緒に行く相手なんか当初計画していた人とは変わってしまうほどそれはそれは難しいことなんです。
 そうしてやっとのことで仮申込みまでこぎつけたプランには落とし穴がある事が懇意にしていた旅行代理店のお兄さんによって発覚!、当然それはキャンセルになりました。
 次に選んだのは某大手トラベル会社のプランでやっと11月24日に出発することが決定したのです。
申し込みをして数ヶ月、後は出発を待つのみとなった4日前に事件は起こりました。
 そう、あのテロ事件です。まさに同じツアー会社の企画したコースで旅行中だったハネムーナーの多くが被害に遭いました。
 私が事件の第一報を聞いたのはちょうど友達の結婚式に出席するために秋田に行って帰ってきたばかりの時でした。結婚した本人がわざわざ電話をかけてきたのです。始めはまったく嘘だと思いましたよ。
で、テレビをつけたら本当に事件があったようで死傷者が数人出ている模様、というまだ最初の段階でした。
 すぐさま旅行代理店に電話をかけましたが、添乗員からは「大丈夫ですよ」というお返事を頂き安堵して眠りにつきました・・・。翌日の新聞を見るまでは旅行が中止になるだなんて思いもしませんでしたから。でも現実は誰も想像しなかった規模のテロ事件だったのです。
 元々、エジプトは注意喚起が出されている国なので、確かに危険はある程度覚悟していかなければならないところです。でもまさか・・・頭の中が真っ白になりました。
 それから毎日テレビで放送される恐ろしい事件の内容で1週間くらいはただ、呆然としていました。
被害にあった人の悲しみ、自分たちの旅行が中止になった事への喪失感、交互に襲ってくる何とも言えない感情でしたね。周りは口々に「そんな国に行かなくて良かった!!」「あなた達が事件に巻き込まれなかったからそれで良かったのよ」慰めたけど、誰も私達の気持ちを本当に理解してはいなかった。
「行かなくて良かった!」確かにそうかもしれないけどーーー、それだけじゃ表せないような感情の葛藤があったのは確かです。だからむしろその言葉に腹立たしさを感じながら1ヶ月がたちました。
その頃、関係ないけど唯一私心の救いになっていたのが「ポケモン」でした。ピカチュウを見ているとその時だけは忘れることが出来ていた。なのに〜、ポケモンまでが放送中止になってしまい、私はますます落ち込んでしまった。あんなショックなことがあったのにこの上ピカチュウまで私から取り上げるのか、神様ーーーー?!って感じ。
 一度は行けると思っていたエジプトが頭から離れずに空を見上げては「はぁ〜(--;)」ともやもやとした毎日を過ごしていた頃、やはり目にする旅行用のパンフレット・・・。当然エジプトプランが出るはずもないのだけど。パンフを眺めてはため息ばかり。
 何とか行く方法はないのかしら?(普通の人なら考えないのだろうけどねー)でもどうやって!?
こうなったら吉村作治先生に直に手紙を書いて今度の発掘に着いていきたいとお願いしようか?などと
突拍子もない考えも浮かんでふと気がついた。エジプトの旅行代理店が日本にあるかもしれない!!ガイドブックを見たら東京にあるじゃない〜、そこで電話をかけた。そうしたら な、なんと「個人のツアーなら可能です」というお返事。そうか、ツアーじゃなかったら行けるんだーーー。事件以来全く旅行者の入国がないエジプトはガイドも仕事がないし、飛行機もホテルもガラガラで料金の値下げをしているという。普通のならもちろん個人でガイドを頼むなんて事はあり得ないでしょうが、今なら出来るっていうんですね。
ただ、現地でのお世話は出来るけどエジプトまでは自分で手配しないといけないって事くらいで・・・。
 よっしゃー!!行くで〜〜ここまで頑張ったんだからどうしても今回行っておかないと今後何時行けるようになるかわからない、待っているうちに戦争が起きるかもしれない、地震で遺跡が壊れるかもしれない、様々な要因からやはりこの時期を逃したら今後行ける確証は全くないのだから行ってしまおう!という結論に達してその10日後には機中の人となるのでありました。
ああ、鉄砲玉の二人であった・・・・

はじめに